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農業向けソリューション

セルカディス<sup>®</sup>Dフロアブル

セルカディス<sup>®</sup>DフロアブルはBASF社によって開発されたピラゾール-4-カルボキサミド系の新規殺菌成分ゼミウム®(成分名:フルキサピロキサド)とキノン系殺菌成分ジチアノンを混合した新規殺菌剤です。
ゼミウム<sup>®</sup>はりんご・なし・ももなどの果樹病害に対し幅広い抗菌スペクトラムを有するとともに、高い浸達性と治療的効果を有します。一方、ジチアノンはかんきつ・なし・ももなどの果樹を中心に長年使用されている保護殺菌剤です。
セルカディス<sup>®</sup>Dフロアブルは、このような2つの有効成分を混合することで、りんご・なし・ももなどの幅広い果樹病害に対して高い予防効果および治療的効果を示すとともに、優れた残効性を有する新規混合殺菌剤です。また、多作用点接触活性(FRACコードM09)のジチアノンを含む混合剤であるため、感受性の低下した病原菌に対しても安定した効果が期待出来ます。

セルカディス®Dフロアブル

殺菌剤

  • 有効成分: ジチアノン -42.0% フルキサピロキサド(通称ゼミウム<sup>®</sup>)-4.7%
  • 登録番号: 第24314号
  • 性状: 褐色水和性粘稠懸濁液体
  • 毒性: 医薬用外劇物
  • 有効年限: 4年
  • 包装:  333mℓ×20本
  • ®:BASF社の登録商標
適用病害-使用方法
セルカディス<sup>®</sup>Dフロアブルの特長

セルカディス<sup>®</sup>DフロアブルはSDHI剤の「ゼミウム<sup>®</sup>」と多作用点殺菌剤「ジチアノン」の混合剤です。

作用の異なる2成分の混合剤であり耐性菌管理にも有効です。

ゼミウム<sup>®</sup>は高い浸達性を持ち、ジチアノンとの本混合剤は優れた残効性を有します。

安定した予防効果と優れた治療的効果で主要病害に高い効果を発揮します。

<既存剤耐性菌に対する効果>


セルカディス<sup>®</sup>Dフロアブルは既存薬剤に対して耐性が確認された病害に対しても優れた効果を発揮します。

りんご黒星病(DMI剤およびQoI剤耐性菌)

りんご黒星病(DMI剤およびQoI剤耐性菌)

試験場所: (公社)青森県植物防疫協会 (2018年度)
供試作物:りんご(ふじ4年生)
試験規模:3樹/区、反復なし
処理月日:5月2日(開花直前)、12日(落花直後)、22日(落花10日後)、6月2日(落花20日後)
散布水量:300ℓ/10a、マイリノー10,000倍加用
調査日:6月18日(最終散布16日後)
発病程度:多発生
無処理の発病程度: 新梢葉 発病葉率51.9% 発病度33.5 
                                 果実  発病果率 96.1%

なし黒星病(DMI剤耐性菌)

なし黒星病(DMI剤耐性菌)

試験場所:福岡県(2020年度) BASF社内試験
供試作物:なし(幸水)
試験規模:半樹/区、3反復
処理月日:4月10日、18日、28日、5月8日、5月20日
散布水量:1~2回目約200ℓ/10a、3~5回目約300ℓ/10a
調査日:5月27日(最終散布7日後)、6月3日(最終散布14日後)
発病程度:中発生
無処理の発病度:3.6(7日後)、5.3(14日後)

なし赤星病(DMI剤耐性菌)

なし赤星病(DMI剤耐性菌)

試験場所:福岡県(2020年度) BASF社内試験
供試作物:なし(幸水)
試験規模:半樹/区、3反復
処理月日:4月10日、18日、28日、5月8日、5月20日
散布水量:1~2回目約200ℓ/10a、3~5回目約300ℓ/10a
調査日:5月27日(最終散布7日後)、6月3日(最終散布14日後)
発病程度:中発生
無処理の発病度:5.5(7日後)、5.9(14日後)

 

効果・薬害等の注意事項
  • 使用に当たっては容器をよく振ってください。
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  • 散布液調製の際は、水をかきまぜながら本剤の所定量を徐々に加えてください。
  • 石灰硫黄合剤、ボルドー液との混用はさけてください。
  • りんごの展葉後に降霜があった場合、本剤を開花中に使用すると花弁に薬害を生じるおそれがあるため散布をさけてください。
  • ハウス栽培のなしに対しては、薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
  • 機能性展着剤(アプローチBIなど)の加用は薬害を生じるおそれがあるのでさけてください。
  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
安全使用上の注意事項
  • 医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
  • 原液は眼に対して強い刺激性があるので散布液調製時には保護メガネを着用し、薬剤が眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 本剤は皮ふに対して刺激性があるので皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は防護マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用してください。
  • 作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 施設内で使用する場合、窓等を開放し十分に換気してから施設内に立ち入ってください。

魚毒性...

  • 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はさけてください。
  • 使用残りの薬液が生じないように調製し、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

保 管...

  • 密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な所に保管してください。
  • カギをかけてください。盗難・紛失の際は、警察に届け出てください。

 

動画「分子構造を最適化した革新的な殺菌剤 ゼミウム」をご覧ください。

混用事例集

製品の混用について詳しく確認できます。

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