農業向けソリューション

持続可能な農業の実現を目指して

私たちは田園風景の美しさを当たり前と考えてしまいますが、土地の保全には大きな労力が伴います。これは農業生産者が、自然界との調和を大切にしている結果なのです。

作物生産のために、生産者が自らの土地を保護していることが、暮らしや生活様式、次世代に伝えていく重要な資産を守ることにつながっています。

生産者は、同じ大きさの土地でより多くの食料を生産する必要に迫られています。世界の人口が増加するなか、この課題は今後ますます重要度を増すでしょう。だからこそ、私たちは農業を地球上で最も大切な仕事と考えています。

生産者が質の高い食料を効率的に生産できるようにすることを私たちは目指します。持続的な農業こそ、未来の発展に繋がる唯一の道です。限られた資源のなかで、増大する人口に食料を供給するという課題への、たった一つのソリューションなのです。

私たちは持続可能な農業を形作り、それに関する議論を今後も牽引していきます。あらゆるBASFの活動において、生産者をサポートし、将来の世代に良い財産を残していくために貢献します。

BASFのコミットメント

BASFは当社の農薬、肥料、植物バイオテクノロジー製品を責任と共に、倫理的な形で管理しています。これは発見から製造、使用、廃棄まで全ライフサイクルに当てはまります。私たちは常に、製品の特性、環境や人の健康に対する潜在的な影響を考慮しています。

BASFは製品の責任ある使用法について、生産者の教育を行っています。

BASFは肥料や化学農薬製品など従来製品のほか、フェロモンや、耐病性を持つばれいしょ、耐干ばつ性を持つトウモロコシのような高度なバイオテクノロジーソリューションなど、総合的な製品ポートフォリオの提供に取り組んでいます。

BASFは経済的、生態的、社会的ニーズを満たす上で適切なバランスを取るよう努めています。こうした価値観が、製品を最初に設計する段階から、当社のアプローチを決める要素となっています。

BASFは長年、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスに選出されており、AgBalance™という持続可能な農業の測定を行うツールを開発しました。また、BASFは持続可能な農業に関連する様々な科学的、公的組織、取り組みに積極的に貢献しています。

私たちは持続可能な農業の構築に貢献し、そのための活動を牽引しています。力を合わせて、生産者が直面する課題へともに対処していきます。


    BASFの姿勢


    持続可能な農業は社会において不可欠な要素です。

    豊かな農業は安定した、信頼性の高い社会環境の一部です。農業の成功、失敗は生産者の生活だけでなく、より広範な社会に暮らす人々の幸福にも大きな影響を及ぼします。持続可能な農業は政治的、経済的議論において話し合われるべき重要なテーマです。生産者の収入を維持し、消費者のために手ごろな価格の食料を確保していくことが重要です。

    持続可能な農業は生産者にかかっています。

    土地を管理する者として、生産者は日常的に持続可能な農業を実践する上で最終的な責任を負っています。困難な課題に直面しているにもかかわらず、生産者は自然を尊重し、土地を大切にすることで、そのコミットメントを果たしています。

    BASFは生産者と力を合わせ、彼らが効率的かつ持続可能な方法で食料の生産に携わることができるように努力しています。生産者の経験や懸念を理解するために、彼らの言葉に慎重に耳を傾け、将来の農業ツールを設計することで、それに応えています。私たちは生産者に専門知識やノウハウ、革新的なサービスや技術を提供し、生産者自身、その家族、そして地域社会にとってより良い生活を築いていけるよう生産者を支えています。

    持続可能な農業は、以下のように資源を節約し、環境を保護しています。

    土地、水、その他天然資源を有効活用する。
    農地における生物多様性に貢献する。
    気象変動からの影響を減らし、それに適応する。

    作付けや土壌の機械的処理などの農作業は、環境に影響を及ぼします。BASFは、潜在的な副作用を評価するため、事実に基づいた科学的原理を用いるべきだと考えています。今後数十年で農業生産量を増加させるという差し迫った必要性があることを考えると、天然資源を最も効率的に活用していくためには、農業効率を向上させることが重要です。

    持続可能な農業は変化するものです。

    農業技術、社会経済的要因、生態学的環境は比較的短期間で変化する可能性があります。より良いソリューションが存在するのであれば、現状維持、あるいは従来型の農法の再確立だけを目的とした農業コンセプトは、実践すべきではないとBASFは考えています。

    持続可能な農業には多様なソリューションが必要です。

    水、土地、エネルギーなどの農業資源がどの程度利用できるかは、地域ごとに異なります。農業や作付け体系は、気象に左右されます。生産者が作業を効率的にこなすためには、農薬、肥料、非GMおよびGM種子、機械など、様々なツールが必要です。

    様々な種類の農地があり、また従来型の農法や統合型の作物・害虫管理、精密農業など、様々なタイプの農法があります。BASFはあらゆるタイプの持続可能な農法に対して製品、技術、サービスを供給し、これらシステムの農地レベルでの共存をサポートしています。

    持続可能な農業には協力とパートナーシップが必要です。

    生産者、供給業者、農学者、その他専門家が力を合わせ、世界の生産者が十分な収入を得て、土地を保護し、健康で手ごろな価格の食料を世界に十分提供していけるように、将来的な農法の開発に取り組む必要があります。こうした複雑なバランスを達成するためには、公的機関や業界が農業研究にさらなる投資を行い、パートナーシップを構築して対話を持ち、全利害関係者が責任ある思慮深い行動を取ることが必要です。つまり、持続可能な農業を国際的議題として再び取り上げる必要があります。

    持続可能な農業は将来に目を向けています。

    利用可能な農地の減少や、既存の土地における生産性向上の必要性などの問題は予測することができ、事前に対処することができると私たちは考えています。業界として、私たちは研究や新技術に多額の投資をしなければなりません。これにはパートナーシップや目新しい考え方、イノベーションへのたゆまぬ努力が必要です。

    持続可能な農業には研究とイノベーションが必要です。

    新たな技術は慎重に評価しなければなりませんが、メリットを現実的に考慮することなく、リスクのみを不均衡な形で評価することは、持続可能な農業の原理を実践していくうえで適切でないとBASFは考えています。生産者が生産性を向上させ、収穫量や土地を保護し、消費者に手ごろな価格の健康な食料を提供していくのを助けるうえで、イノベーションは必要不可欠です。

    持続可能な農業は、数値化し、管理していく必要があります。

    持続可能性プログラムには、明確な測定が必要であるとBASFでは考えています。持続可能な農業の測定を行うツールであるAgBalance™は、生産者と知識やノウハウを共有するというBASFのコミットメントの一環として誕生したツールです。このツールには、農業の利益性を測定する基準、プロダクト・スチュワードシップの測定、生物多様性の向上などの項目が含まれています。

    持続可能な農業には対話が必要です。

    生産者は現場の専門家です。私たちは生産者のフィードバックを重視し、当社の製品、サービス、プログラム、取り組みの継続的な改善に役立てています。