生物多様性と農薬製品の適切な使用に対するBASFの姿勢
生物多様性と農業は密接に結びついています。生物多様性は肥沃な土壌の保持、顕花植物の受粉、有用生物による害虫防除など、農業における重要な機能(例: 生態的サービス)を提供しています。その一方で、農業は多くの新たな生活環境を作り出し、生物学的な多様性に貢献する種や型を進化させてきました。これが一般的に農業における生物多様性と言われるものです。
- 天然資源の保全と農産物の生産にはバランスが必要であり、これはますます大きくなる課題です。2050年までに、食料、飼料、燃料の需要が70%増加すると言われています。テクノロジーとイノベーションのおかげで、農業生産者は以前より効率的に天然資源を活用できるようになりました。持続可能な土地の使用や管理によって、高収量と生物多様性を実現できるようになったのです。そのため、新たな土地を農業用地にする必要性が減少し、自然生態環境と野生生物の保護に役立っています。
- 農薬製品は、害虫や雑草を防除して生物多様性に影響を及ぼします。農薬製品は既存の土地における収量増加と保護に役立つため、価値のある優れた農業を実践する上で必須の要素です。
- BASFの農薬製品は、長年にわたる広範なリスクアセスメントを経ており、使用法を守れば、動植物(野鳥や哺乳類など)に深刻な影響をもたらさないことが証明された製品です。試験は規制基準を満たすか、それを超える形で行われています。規制当局は製品の販売を許可する前に、慎重にこれらの研究やリスクアセスメントを評価しています。私たちは生物多様性や資源の効率、農業の持続可能性を向上させるため、革新的な製品とコンセプトの開発、パートナーシップの構築に重点を置いています。
- BASFは開発から使用、リサイクル、そして廃棄に至るまで、農薬製品の全ライフサイクルを通して責任ある倫理的な管理を行っています。生産工程における環境への排出量の削減、さらには生産拠点における水保護コンセプトの最適化にも取り組んでいます。
- 農薬製品の規制だけではなく、目標を持った取り組みを行うことが、生物多様性を大きく向上させると私たちは考えています。田畑や農地レベルで生物多様性を向上させる方法はいくつかあります。多くの動物種、植物種は従来からの農業を実践するなかで進化してきました。生物多様性の保全には、以前からの農業実践に関連した要素を保護する意味もあります。BASFは従来の方法を自然保護プログラムに取り入れると同時に、農業生産における現代的で効率的、かつ持続可能な農法を実践、推奨する必要があると考えています。
- 生物多様性を向上させるためにBASFは以下の取り組みをサポートしています。
- French Bee Biodiversity Networkなど、文化的景観における生物多様性を増やす取り組み
- イギリスのRawcliffe Bridgeプロジェクトなど、農場における経済的成功と生物多様性の保護を組み合わせた、実践的対策を推奨する取り組み
- ブラジルのMata Vivaプロジェクトなど、目的を持った再植林と農地以外の自然生息環境の保護
- 農業が生物多様性に及ぼす影響は、測定によってのみ評価、改善することが可能です。BASFは透明性を支持し、明確な目標の設定を行うことで生物多様性の保護に貢献しています。農業におけるBASFの持続可能性評価ツールであるAgBalance™には、持続可能な農業の重要な要素として生物多様性も含まれています。