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さとうきびの日

畑作 |

ある研究者が、さとうきびに寄生する“センチュウ(線虫)”の存在を明らかにしました。

センチュウをウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、「体は細長い糸状で、触手や付属肢を持たない。基本的に無色透明であり、体節構造をもたない。」などと書かれています。土壌中に莫大な個体数がおり、地球上のバイオマスの15%を占めているとも言われいます。

簡単に言うと、ミミズをムチャクチャ小さくした透明の生き物で、土の中にとんでもない数がいて、その量は地球上の生物の15%にもなるということらしいです。そのほとんどはひっそり暮らしており、ある植物学者はアマゾンの森林が何千年もの間、人工肥料なしに豊かな緑をたたえているのは、このセンチュウ種の貢献によるところがあることを述べています。また、最近ではがんの検診にセンチュウが利用できることも話題となりました。

ところが、ほんの一握りの植物寄生性センチュウの、そのまたほんのわずかな仲間が、どうやらさとうきびに悪さをしていることが明らかになりました。 

その彼の名は、 『モロコシネグサレセンチュウ』 といいます(どこかで聞いたフレーズですが・・・)。このセンチュウの詳しい生態や、さとうきびへの被害の実態は未だ解明されていませんが、さとうきびの根の生育にダメージを与え、収量を下げ、翌年株出しの萌芽率を下げるなど被害を与えているようです。


さとうきびの根に食入したモロコシネグサレセンチュウ

さとうきび用の殺虫剤として広くお使いいただいているプリンスベイトの有効成分が、このモロコシネグサレセンチュウの防除に対して有効であるという結果が得られました。今後も、実際のさとうきび畑で更なる実証試験を継続し、少しでもさとうきび農家さんのお力添えができればと思います。


圃場調査の様子

今日のさとうきびの日に、私たちBASFジャパンのさとうきび栽培に対するチャレンジはまだ始まったばかりです。

開発部:瀬古

 

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