数年前、IKEAで買った直径40cm越えの素焼きの鉢に植えたブルーベリー、教科書通り比較的栽培が簡単なハイブッシュ系2品種を混植しました。
ところが当時は、時期になってもなんとなく樹勢が悪く、葉は葉脈が白っぽく抜けたり、緑が極端に薄かったり、少しばかりの花は咲くのに、ほとんど結実しない有り様でした。土壌の調製はもちろんのこと、専用のものを施肥したりもしましたが、ついに3年目の異常気象に遭遇して瀕死の状態となってしまいました。もう捨てるつもりで掘り起こしてみると、あることに気付いたんです。
ホームセンターで70cmくらいの苗を買って植え付けてから数年たっているのに、根がほとんど伸びていなかったんです。買った時の鉢の形がそのまま残っていて、申し訳程度にひげ根がちらほら……。そこで硬くなった根茎に、大きめのねじ回しを突っ込んでぐりぐり、ブチブチ、古い根が切れましたが、お構いなしに力いっぱいほぐしてみました。最終的に根っこの量は半分くらいにまで切れてなくなりましたが、こうして再度鉢に植えたところ、今年は見事に回復し、今まで見たことのない成長ぶりで初めてブルーベリーらしく育ちました。
たくさんの花が咲き、収穫の時を楽しみに待っていたのですが、出張から帰ってきてみると、収穫を待っていた実がほとんどなくなっていたんです。呆然と立ち尽くす私の背後でカラスが 『カー カー』 と鳴いてました。すぐにサバゲ―マニアのいとこにエアガン送れとLINEしたのを覚えています。(冗談です)
さて、気を取り直してこの冬は、来年の収穫に向けて本格的な剪定・誘引に取り組んでみようと思います。落葉が始まった12月からがベストのタイミングのようです。 選定といっても、ただ枝を切ればいいってもんではなく、うまく枝の間引きと切り詰めを行います。永年生の果樹は若いうちの選定と誘引がとても大切と聞きました。
テキストを読んでブルーベリーの気持ちになって、いざチャレンジ!!!
うまくできたかどうかはわかりませんが、Before Afterを比べてみてください。
来年こそ4年の思いを込めて、豊作を目指します。
開発部:瀬古