農業向けソリューション

「虫が大人になれないっ!」 昆虫成長制御剤(IGR剤)とは?

果樹・野菜 |

こんにちは。虫よりも自分が大人に育っていない九州営業の上原です。

先日6月4日(虫の日)、朝一に美しいアゲハチョウ(ナミアゲハ)を見ることができ、 半月前にその幼虫を食したことも忘れて見入ってしまいました。 ちなみに味は、みかんの皮とへたの中間で、食草がダイレクトに反映されていました。

さて、綺麗なチョウやガもみかん農家さんからすれば害虫。 私のような捕食者がいればいいのですが、放置しておくと葉がぼろぼろです。そこで農薬が使われるわけですが、その中にIGR剤という種類があります。

Insect Growth Regulatorの略で、 新しい皮膚(キチン)が合成されなくなったり、脱皮・蛹化・羽化等に関与するホルモン(幼若ホルモンと脱皮ホルモン)に異常を起こしたりします。

前者は弊社のカスケード乳剤等の特徴で、害虫の皮膚が不完全なまま脱皮、体液の流出等で殺虫効果を発揮します。後者では、害虫が脱皮しすぎたり皮がひっかかったりして成長を阻害されます。産卵数や孵化率の低下も起こります。

カスケード乳剤等のIGR剤はこのようにして害虫に作用し、大人に向けて一皮剥きたい虫たちから、大切な作物を守っています。

九州営業:上原

 

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