お知らせ | 2018.05.14
はじめまして、九州営業新任の上原です。
昨年は利き蝉を開催しました。コンセプトは、ずばり「オスを聴く、メスを利く」です。一番美味しかったのは羽化中のミンミンゼミの幼虫でした。
さて今回は、害虫であるチャノキイロアザミウマに注目します。
彼らは1mm弱の小さな昆虫で、かんきつ、茶、かき、ぶどう等に加害して、生産者の頭を悩ませます。
発生現場に立ち会えなかったので、下手ながら絵を描いてみました。
黄色い体に褐色がかった翅、数珠状の触覚が特徴です。本当は馬似の顔も書きたかったのですが、今回は上からの絵です。小さい虫ですが、果実が小さいときにかじり、その傷が後々広がって、作物の見た目を損ないます。代替わりが早い上、メスだけで生殖可能です。そんなチャノキイロアザミウマですが、近年では成虫の発生ピーク日を予測できるようになっています。JPP-NET(農作物の病害虫防除に関する情報ネットワーク)のシミュレーションでは、3年間ほぼ予測通りだった事例もあります。
一般的には成虫の発生ピーク時が防除タイミングなので、弊社のコテツフロアブルやカスケード乳剤等の殺虫剤を使用して、大事な作物を守りましょう。殺虫剤以外にも、高反射の強いシート等も虫の太陽光感知の機能を狂わせるので、防除に役立つとのことです。
ちなみに、題名にある「蛹なのに動ける」は、蛹の時でも接触に反応して、足もあるので、少しなら移動できるとの説があるのでお書きしました。
大敵ながらも、興味深い虫です。
九州営業:上原