彼の名は。シリーズ | 2018.04.22
前回、強烈なニオイを発して身を守る農業害虫、オオトゲシラホシカメムシを紹介しましたが、今回は、“擬態”という技を使って身を守る害虫を紹介します。
彼の名は、コスカシバ。スカシバの仲間です。
カラー写真だとすぐにわかるんですが、似顔絵からでも何となくその雰囲気が伝わりますか?
そう、パッと見はスズメバチと見間違いそうです。
彼らの仲間には、ほんとにそっくりな種類もいるので一度“スカシバ”で検索してみてください。
もちろんススメバチのように刺したりしないのでご安心を!
翅が透けていることからスカシバ(ネ)という噂もあります。
幼虫はブドウなどの果樹の幹に潜り込み、モグラが土中に穴を掘って進むように幹を食べて進みます。そのため樹勢が奪われ、また固い木の内部にいることから、防除が非常に厄介な害虫となっています。
開発部:瀬古