イベント | 2018.03.27
3月25日から鹿児島大学で開催されている、第62回日本応用動物昆虫学会大会に参加してきました。
大会2日目の昼休み、キャンパス内の芝生に何やら人だかりが・・・・・。
その中で囲み取材を受けているのはチェンさんという台湾人。彼はハブ対マングースのショーをやっているわけではありません。近づいてみると、可愛らしい1匹のビートル犬。台湾からやってきたKapi(キャピ)という名のヒアリ探索犬でした。
写真①にある、ヒアリから抽出したニオイ成分が入ったアルミ袋を黄色い缶に入れます。すると、他の缶はスルー(写真②)なのに、ニオイの缶の前ではお座りポーズをキメていました(写真③)。
写真①[/caption] 写真②[/caption] 写真③[/caption]覚えていますか?今は影を潜めてますが、日本でも少し前にずいぶんニュースなどで騒ぎになったあの蟻🐜です。
台湾では2003年に確認され、今では防除の一端をモンスターズ・アグロという会社のヒアリ探索犬とドッグハンドラーの方々が活躍されているそうです。
現在台湾には、訓練を受けた6匹のビーグル犬が空港や建設現場で日々ヒアリの探索をしています。
どういうわけか、ビーグル犬が一番優秀なヒアリ探索犬になるようです。
彼らは、ヒアリの出すわずかなニオイをかき分け、巣を発見するとそこに殺虫剤を処理して防除します。
ピンポイントで防除ができるので、非常に効率的で環境負荷も最小限に抑えられるということです。
今回の大会に合わせてヒアリ防除の技術として取り上げられていました。
ヒアリは気温が20℃を超えると活動を始めるそうです。
もしかすると、日本でもそろそろまたヒアリのニュースを見ることになるんでしょうか?
開発部:瀬古