畑作 | 2017.03.27
その①:台風が教えてくれた知恵
風と雨は作物を育てる大事な自然の恵み。しかし、強すぎる風と多すぎる雨、そう!台風はさとうきび栽培に大きな被害をもたらします。台風一過には、人の背丈を超える倒れたさとうきびを立て直す作業など、重労働を強いられることもあるようです。
そんな台風メッカの宮古島でさとうきび栽培を営む、私の大好きな下地ご夫妻から “カッコイイ” 話を聞きました。
『見てごらん。宮古のきびはみんな台風で曲がってるんだよ!でもね、曲がったきびは背が低くなるから手で刈るのが楽なんだよ』と、笑って話してくれました。そう言いながら、下地さんは脱葉鎌を器用に振ってドンドン刈っていきます。
もちろんメインはハーべスターという大きな機械を使って収穫します。
ところが雨の多い沖縄地方、畑がぬかるんでこの機械が入れず、収穫作業が止まってしまいます。すると製糖工場では材料が届かず、機械を動かせなくなる事態が発生します。そこで製糖作業の分散を図るために、手がりしたさとうきびを製糖工場に持ち込むことでかえって効率が上がることがあるそうです。
台風被害を笑って吹き飛ばし、島全体で製糖産業を少しでも効率化しようと努力する姿に感動です。宮古島の農家さんってスゴイ、カッコイイ!!!
開発部:瀬古