果樹・野菜 | 2016.11.23
りんごの樹をよく見回すと、病気にかかった果実を発見しました。
黒く凹んだ病斑の、炭疽病(たんそびょう)という病気です。
ここで炭疽病について、どのような病気なのかご紹介したいと思います。
《りんご・炭疽病》
●伝染源としてニセアカシア、イタチハギ、オニグルミがあることがわかっていますが、特徴として必ずしも近隣に伝染源植物が存在しなくても被害を受けるそうです。(炭疽病菌は50メートル以上飛散するようです)
●りんごへの感染は6月中旬から9月まで長期間で、盛期は梅雨期。果実が発病すると病斑上に分生子が形成され、雨適とともに二次感染します。
●炭疽病に似た病気として「輪紋病」があります。簡単な見分け方として、
炭疽病の病斑症状→円形で凹む、病斑が固い
輪紋病の病斑症状→凹まない、病斑が軟らかい
●また、炭疽病の病斑はかなり苦いです。英名「bitter rot」で苦腐れ病と呼ばれています。
参考になりましたでしょうか。弊社ではりんごの炭疽病に、園芸殺菌剤ナリアWDGで、防除のお手伝いをさせていただいております。
技術普及部:藤沢