お知らせ | 2016.08.19
8月21日をもってオリンピックも幕を閉じます。
毎日、リオデジャネイロの様々な熱い競技から目が離せません。
今日は、そんなブラジルの「さとうきび」栽培についてご紹介です。
ブラジルの製糖会社、Usina São João(ウジーナ サン ジョアン)は1944年にサンパウロのアララスで設立、4万ヘクタールのさとうきび畑(自社及び契約)でおよそ370万トンのさとうきびを栽培しています。
さとうきびの害虫、サトウキビメイガ(Diatraea saccharalis)が現地で問題になっており、
日本もイネヨトウが近年問題で、その点は似ています。
![ヨトウムシ幼虫](https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/IMG_5364-300x200.jpg)
![ヨトウムシ成虫](https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/IMG_5324-300x200.jpg)
さとうきびの茎の中に入り込むので茎葉散布剤では効果不十分で
植付時処理でも残効が持たないとのこと。
そこで天敵の活用に注目!
ズイムシサムライコマユバチ(Cotesia flavipes)を自社で育てて、さとうきびの圃場に放飼しているのです。
![](https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/IMG_5331-300x200.jpg)
![白く見えるのが蜂の繭](https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/IMG_5338-300x200.jpg)
![IMG_5344](https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/IMG_5344-300x200.jpg)
この寄生蜂はサトウキビメイガを探して寄生するので、さとうきびに入り込んでいても防除できます。
ブラジルのほとんどの製糖工場で行われている害虫防除。
化学農薬に加えて、天敵を活用して総合防除で、害虫を経済的被害にならない様に抑えています。
マーケティング部:吉田