新潟県三条市 五十嵐賢治(いからし けんじ)さん
(取材時:2020年10月)
「アクサーフロアブルは黒星病をしっかり抑えてくれた。今年の防除には満足しています。」
新潟県のほぼ中央に位置し、日本一の長さを誇る信濃川が流れる三条市は、水稲をはじめ、野菜、果樹など、多種多様な作物が栽培される、新潟県内でも主要な農業地域です。
この地で農業を営む五十嵐賢治さんは、もともとJAの職員でしたが、退職後に実家の農家を継ぎ、水稲の他、和梨、洋梨、桃などの果樹を栽培しています。その中でも、基幹作物にしているのが和梨。52aもの梨園を管理し、幸水、豊水をはじめ、新興、新高、あきづきと、様々な品種を栽培しています。
「収量の目安は10aあたり3tですが、栽培が上手な人は10aあたり4tにもなります。今年は和梨の価格が高騰しましたから、収穫が多かった人は良かったんじゃないでしょうか」と笑顔で話します。
アクサーフロアブルの黒星病への効果に満足
営農企画課(TAC)として、地域の生産者を訪問して様々な情報を届けていた経験もあり、病害虫防除に関しても気を使っていると話す五十嵐さん。黒星病、黒斑病などの重要病害の対策として、「散布間隔ができるだけ空かないようにしています。具体的には、前回の散布日から10日間は空けないように心がけています」と言います。それでも、昨年は新高で黒星病が発生。被害圃場では収穫後に落ち葉を土にすき込むなど、耕種的防除を徹底したほか、今年は防除薬剤の見直しも行いました。
「これまで黒星病の重点防除時期では1成分の殺菌剤を使っていましたが、今年はJAの紹介で2成分のアクサーフロアブルを試してみました」。その結果、「新高はもちろん、幸水などの黒星病が出やすい品種でも、病気をしっかりと抑えてくれました。今年の防除には満足しています」と、効果を実感されたご様子です。
新品種の栽培に注力
最近では、五十嵐さんは新品種の栽培にも力を入れています。
「新王(しんおう)、新美月(しんみづき)という2つの品種の栽培を始めました。2品種とも自家受粉で着果する特性を持っているので、交配作業を省くことができます。また、新美月(しんみづき)は酸味を伴う甘さ、新王(しんおう)は強い甘みが特徴です。ぜひたくさんの方に味わってほしいですね」。
BASF製品に期待
アクサーフロアブルの他にも、五十嵐さんは和梨、桃の防除に多くのBASF製品をお使いいただいています。「乗用の草刈り機が入れず、スギナの発生が多いところでは、除草剤にバスタを使っています。スギナに効果が高く助かりますね。また、デランフロアブルは梨、桃の両方に使っていますが、果樹栽培には必要不可欠な剤です。BASFさんの薬剤には、これからも期待していますよ」。