ユーザーズボイス 山形県 押野 日菜子さん)、押野 寧々さん
山形県 押野 日菜子さん(写真右)、押野 寧々さん(写真左)
Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。
A. おしの農場は三代続く農家です。妹(寧々さん)は親の農業の手伝いをするのが楽しく、小学生の頃から「将来は農業経営者になろう」と決めていました。私(姉の日菜子さん)は妹が家業を継ぐのであればと思い、普通高校に進学しました。高校卒業する前に改めて進路を考え、保育園やスーパーなどでインターンシップも経験してみたのですが、あんまりピンとくるものがありませんでした。そんな中、昔から妹と一緒に親の手伝いをしてきた農業のことを思い返し、「やはり農業はやっていて面白い」と感じるようになりました。そこで、農業を本格的に学んでみようと決意し、農業大学校への進学を経て就農しました。現在は、水稲105ha、大豆20haを栽培しています。
Q. 農業のどのようなところに魅力を感じていらっしゃいますか?
A. 自分で作ったものが、手間をかけた分だけ目に見える形で返ってくるところに、農業ならではの面白さとやりがいを感じています。
Q. 現在、お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?
A. これまでは機械作業を覚えることに精一杯で、稲や大豆の生育をしっかり観察するという点が不足していたと感じています。田植えや収穫などの作業自体は機械でこなせるのですが、「どうすれば稲がより良く育つのか」といった栽培面の知識が、まだ十分ではありません。
昔は「背中を見て覚える」やり方が主流だったと思いますが、父も次第に忙しくなり、現場に出られない時期がありました。その際、一度大きな失敗をして、稲がすべて倒伏してしまったこともあります。そうした経験から、栽培面の理解が一番大きな課題だと感じています。
Q. xarvio® FIELD MANAGERをご利用になった動機を教えてください。
A. 先ほどお話ししたような大きな失敗を経験し、「これはまずい」と感じていた時に、ザルビオを使っている方から話を聞いたことが導入のきっかけでした。
活用しているのは地力マップの機能です。過去に合筆した圃場は、どうしても地力のムラが大きくなりがちですが、ザルビオで作成したデータを田植え機にインポートし、可変施肥を行ったことで、昨年は倒伏を防ぐことができました。
また、生育ステージ予測については、現状では父と私が確認している程度ですが、今後は現場全体で共有し、活用の幅を広げていけたらいいなと思っています。
Q. 2026年は国連の定める「国際女性農業従事者年」ですが、今後さらに女性就農者が増えるためには、何が必要だと思いますか。
A. 稲作は比較的機械化が進んでいるのですが、そのこと自体がまだ十分に知られていないように思います。大学生と話した時にも、「農業は大変そう」「きつそう」というイメージが、固定観念として強く残っていると感じました。でも実際には、皆さんが思っているほど過酷ではないと思います。
私たちの場合は、親の理解もあり、しっかり休憩ができる休憩室や男女別トイレ、事務所を整備したり、自分たちで少しずつ働く環境を整えてきました。父はよく「もし息子だったら、ここまで整備していなかったかもしれない」と言っていますが、育児休業などの就業規則も含め、働きやすい環境づくりはとても重要だと感じています。
Q. 若手生産者、就農を考えている方にメッセージをお願いします。
A. 農業は決してすべてが楽というわけではありませんが、スマート農業の機械や、ザルビオのように栽培管理をサポートしてくれるシステムもあります。ですので、あまりハードルを高く感じすぎないでほしいと思っています。それよりも、農業には面白いところがたくさんある、ということを知ってもらえたらうれしいです。ドローンなどのスマート農業の機械は使っていて本当に楽しいですし、新しい発見もたくさんあります。そうした楽しさを多くの方に知ってもらいたいという思いから、SNSでの発信も行っています。農業が好きで入社してくださった方も多いので、そういった仲間たちと一緒に、ゆるやかに楽しく農業を続けていけたらと思っています。
※この記事は2026年に公開されたものです。
BASFは国連の定める「国際女性農業従事者年(2026年)」の取り組みを支援しています。
