ユーザーズボイス 鳥取県 矢田 孝志さん

鳥取県 矢田 孝志さん
Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。
A. 実家が農業を営んでいましたが、私は10年ほど前まで普通のサラリーマンをしていました。農業離れが進む中、「何とかしてこの地域の農業を守らなければ」という気持ちもあり、就農しました。最初は親と2人でやっていましたが、限界を感じて集落営農に入りました。
Q. お仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
A. 従業員や地域への還元を大事にしています。この地域は中山間地にあり、利益を出しにくい環境ですが、みんなで頑張ろうという思いがあります。地域の未来も守るためには、従業員の力も必要です。そこで、「食と地域と未来のために」というスローガンを掲げ、地域と従業員を大事にしながら経営しています。
Q. 現在、お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?
A. 5年先にこの地域でどれほどの耕作放棄地が出るのか予測がつかないことです。現在は(集積化された農地が)45ヘクタールあり、今年か来年には50ヘクタールを超える見込みです。積極的に集積化を進めるつもりではないのですが、「管理してほしい」と頼まれるので対応しています。5年後に100ヘクタールまで拡大すると、それに対応できる人材やコストが必要になります。少しずつ増えるのであれば、計画的に機械を導入するなど対策がとれますが、集積化のスピードが速いので対応が追いつかないのが課題ですね。
Q. xarvio® FIELD MANAGERは、どのようなことにお役立ていただいていますか?
A. これまでは勘に頼って作業していた部分がありましたが、「本当に正しいのか、ザルビオを使って答え合わせをしよう」という気持ちで導入しました。その結果、意外と自分の勘が当たっていることがわかったんです。「これはいいな」と思い、導入1年目から全圃場を登録しました。その後、ザルビオの可変施肥マップと連携できるGPS付き側条田植え機を購入しました。可変施肥のおかげで昨年の収量は前年比で約12%上がり、収益性は大きく改善しました。ザルビオは少しパソコンの知識があれば簡単に使えますし、田植え作業の手間も省けるので助かっています。
Q. 今後の展望や夢を教えてください。
A. 従業員をどんどん増やしていきたいです。農業や地域を守るためには、人材が不可欠です。どれだけデジタルが発達しても、それを使うのは人間ですので、人材を確保して育てていかなければいけません。作物を育てる以上に、人を育てることは難しいですが、それぞれの個性を活かすことが大切です。楽しく、みんなで地域を守りながら農業ができたらいいなと思います。
※この記事は2025年に公開されたものです。