農業向けソリューション

ユーザーズボイス 新潟県 神蔵 治人さん

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新潟県 神蔵 治人さん

Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。

A. 大学を卒業後、東京の飲食店で働いていました。9年ほど前に父が「農業を辞めたい」と言ったので、急遽地元に戻って後を継ぎました。現在は、6ヘクタールほどの農地で水稲と山菜を栽培しています。

Q. 農業のどのようなところに、魅力を感じていらっしゃいますか?

A. 仕事を取りまく環境が非常に心地よいところです。以前働いていた飲食店では年中空調が効いていて環境が一定でした。それに比べて農業は、五感に入ってくる情報量がとても多いです。晴れの日、曇りの日、雨の日、雪の日と、それぞれ匂いや気温が少しずつ違う。その変化の中で幸せを見出せたんです。

Q. 現在、お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?

A. 1つは、草刈りの省力化です。今は、機械で年間5回ぐらい草刈りをしています。ここ3年ほどは日中に作業ができないほどの暑さなので、どうしても作業効率が落ちてしまいます。ですから、なるべく夏場の草刈りの回数を減らしたいです。このため環境保全型農業を目指してヘアリーベッチなどカバークロップの導入も考えています。もう1つは、高温・渇水条件での施肥設計です。これまで元肥一発で対応していましたが、高温下でタイミングがずれてきたので、元肥の一発分を追肥というかたちで、穂肥を1回振るようになりました。そうすると、今度は高温だけでなく渇水で穂肥が溶けずに粒剤がそのまま残りました。そのため、今年は穂肥がなかなか効かず大変でした。

Q. xarvio® FIELD MANAGERは、どのようなことにお役立ていただいていますか?

A. 今年うちで一番重宝したのは病害アラート機能です。病害アラートが出ない限り、圃場を見て回る必要がなくなり、おかげで効率的に仕事できるようになりました。また、生育ステージ予測に基づく刈り取り適期(収穫適期)についてもザルビオの判断がバッチリ当たっているので、ザルビオ任せにしています。

Q. 今後の展望や夢を教えてください。

A. もう少し規模を拡大していきたいと考えています。今はほとんど農協に卸していますが、将来的には自分で価格を設定し、販売していきたいです。また、最近は気象が荒くなっているので、従来の水張りによる水稲栽培だけでなく、マイコス菌根菌を活用した乾田直播栽培もできるようになれば、佐渡でも農家1人当たりの栽培面積も増えてくるのではないかと思います。今後も新しいことにチャレンジしていきたいです。