ユーザーズボイス 宮城県 白鳥 一徳さん

宮城県 白鳥 一徳さん
Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。
A. 実家が農家だったことが大きな理由です。農業系の大学を卒業し、「将来農業をやるなら、最初から家業を継ごう」と思い、そのまま就農しました。現在は、130ヘクタールの農地で大豆と米を栽培しています。
Q. 農業のどのようなところに、魅力を感じていらっしゃいますか?
A. 就農した当初は、父が大部分を管理するなか、私は作業員として働いているだけでした。その後、年を重ねるうちに農地の面積が増え、仕事に対するモチベーションも高まってきました。自分が作ったものを「美味しい」と言ってもらえることが嬉しくて。うちは産直販売も行っており、地元だけでなく関東圏など遠方のお客様からも良い評価をいただくようになりました。こうした口コミを聞くと、「農業はいい仕事なんだな」と思います。また、土地利用型農業は、天候に左右されやすいですが、計画通りに作業を進め、一定の収量や品質を確保できたときには、大きなやりがいを感じます。
Q. 現在、お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?
A. 年々農地の面積が拡大し、その増加スピードが加速しています。これまではある程度の余裕を持って対応できていましたが、人材・機械・時間のバランスが限界に近づいているのが現状です。地域の農業を守りたいという思いがあり、できる限り対応していますが、どうしても限界があります。それが課題ですね。最近では、経営管理で手一杯になってきたので、生産部門は従業員に任せ、私は経営に集中するようにしています。
Q. xarvio® FIELD MANAGERは、どのようなことにお役立ていただいていますか?
A. 可変施肥を始めたいと思い、ザルビオを導入しました。このため、地力マップを活用した可変施肥マップなどの機能を使っています。今年は、可変施肥マップと連携できる田植機やドローンを活用し、本格的に可変施肥を導入します。これにより、元肥と追肥の精度を向上させ、収量と品質を高めていきたいと考えています。また、ザルビオを活用することで、これまですべて自分でやっていた作業を可視化すれば、従業員に伝えるのも随分と楽になりますね。
Q. 若手生産者、就農を考えている方にメッセージをお願いします。
A. 以前は、「農業はメリハリのあるところがいい」と感じていました。繁忙期は忙しいけれど、しっかり休むこともできると。しかし、農地の面積が増えたことで、今は1年を通して忙しくなりました。それでも、ある程度メリハリをつけることは可能です。趣味やプライベートと両立させたい方は、自分のライフスタイルに合った規模の農業法人を見つけることで、時間に融通を利かせて働くことができると思います。
※この記事は2025年に公開されたものです。