ユーザーズボイス 宮城県 面川 大明さん

宮城県 面川 大明さん
Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。
A. 大学で建築分野を学び、東京の建築会社で働いていました。もともと兄が家業を継ぐ予定で就農していたのですが、辞めることになり、私がUターンして戻ってきました。我が家は50ヘクタール規模の農家なので、辞めてしまうと、地域の農業に深刻かなと思ったからです。農業を通じて「地域を維持する、故郷を守る」という気持ちで始めました。
Q. これまでで一番大変だったのは、どのようなことですか。
A. 農業経営のノウハウがなかったので苦労しました。例えば、農業界に入った際、原価が計算されていないことに違和感がありました。そこで、税理士や先輩の農業経営者の方々にご指導いただきながら、経営を学び、改善に取り組んでいきました。
Q. お仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
A. 「地域の農業を守る」という意識を念頭に置いています。また、情報収集も重要だと思っています。東京などで開催されるイベントに参加して新しい情報を取り入れたり、農作物が消費される現場を見たりすることで、市場の動向やニーズを把握するように努めています。
Q. xarvio® FIELD MANAGERは、どのようなことにお役立ていただいていますか?
A. コストダウンを目的にザルビオを導入し、昨年は試験的に一部の圃場で可変施肥を行いました。ドローンで、生育の良い部分には追肥せず、悪い部分だけ追肥を行った結果、全面追肥した部分と収量は変わらず、約5%の減肥効果がありました。その他、ザルビオの効果を感じたのは生育ステージです。昨年は県内でかなり刈り遅れの傾向がありました。通常の収穫時期より前にザルビオで生育ステージが進んでいたので実際に圃場を見に行ったら、もう刈り取れる状態になっていたんです。おかげで刈り遅れもなく適期に刈れて、品質も保てたので助かりました。
Q. 就農を志す人にアドバイスをお願いします。
A. 経営者の視点を持つことが重要です。もちろん安定して良い品質の農産物を作ることが大前提ですが、それに加えて、これからの農業は経営者の視点を持つ必要があると思います。そういう意味でも、ザルビオなどを使うと色々なチャレンジができるのではないでしょうか。最近では天候が非常に不安定で、想定外のことが起こりうる世の中になっています。そんな中、こういったデジタル技術がサポートしてくれる状況はありがたいですね。新しいものを取り入れつつ、みなさんと一緒に地域の農業を守っていけたらいいなと思います。
※この記事は2025年に公開されたものです。