ユーザーズボイス 宮城県 黒澤 亜希さん
宮城県 黒澤 亜希さん
Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。
A. 実家が農家ですが、私は後継ぎになるつもりはなく、医療の道へ進みました。歯科衛生士として働く中で、身体づくりのためにボディビル系の競技に取り組み、食事について学んだことがきっかけです。それまでは、炭水化物は太るから良くないというイメージを持っていましたが、プロのトレーナーの指導はまったく異なり、ご飯をしっかり食べながら体を絞っていくというものでした。
人間の体にとって最も重要ともいえるお米を、父が作ってくれていたのだと、恥ずかしながらそのとき初めて気づきました。ちょうどその頃、父が肩を怪我してしまい、落ち込む姿を見ていられず、就農を決意しました。
現在は、53ヘクタールの農地で水稲を栽培しています。
Q. これまでで一番大変だったことはどのようなことですか。
A. 直売を広げるための基盤づくりです。両親は収穫した米の9割を農協や買い取り業者に出荷していたので、直売の顧客は多くありませんでした。広告などにかける資金も厳しかったので、私自身がSNSを通じて、皆さんに関心を持ってもらえるような身近な情報を発信してきました。例えば、「どんな献立にはどの品種が合うか」といった提案や、作業風景を動画で紹介しています。お米がどのように作られているのかを知ることで、食べるときの気持ちが変わる、とお客様に言っていただくこともあります。今では直販の割合が4割まで増え、全国からたくさんのご注文をいただけるようになりました。SNSでの発信や直売は大変な部分もありますが、お客様の声に支えられて続けることができています。
Q. 2026年は国連の定める「国際女性農業従事者年」ですが、今後さらに女性就農者が増えるためには、何が必要だと思いますか。
A. 「農業は体力だけの仕事ではない」という認識を広げていくことが大切だと思います。現在は機械化が進み、作業の効率化も図られているため、性別に関係なく取り組める仕事になってきています。また、販売や商品づくり、情報発信など、女性の視点が活かされる場面も農業には多いと感じています。 そうした役割がきちんと評価され、地域の中で安心して農業を続けられる環境が整えば、女性就農者は自然と増えていくのではないかと思います。
Q. xarvio® FIELD MANAGERをご利用になった動機を教えてください。
A. 肥料散布は父の感覚を頼りに行ってきましたが、いつまでもこのままではいけないと感じ、ザルビオの地力マップなどを活用してみたいと思ったことがきっかけです。
また、防除は私がドローンで行っていますが、作業に追われる中で、優先的に防除すべき圃場を考える余裕がなく、すべての圃場に一律で散布していました。ザルビオを使うことで、今後どこから防除すべきかが分かるようになり、気持ちの面でもゆとりが持てるのではないかと感じています。
Q. 若手生産者、就農を考えている方にメッセージをお願いします。
A. 従来の技術を参考にしながらも、自分たちがやりやすく、続けやすい形にどんどん変えていくことが大切だと思います。例えば、私は幼い頃、父が動噴(農業用動力噴霧器)を背負って散布している姿を見て、「大変そうだな」と感じていました。私はドローンの免許を取り、ドローンで散布を行っているので、動噴を背負ったことは一度もありません。
実際に就農してみて、工夫次第で農業はいくらでも楽しく、面白いものに変えていけると感じています。
農業の可能性は無限大です。私自身もそれをもっと証明できるように頑張っていきますので、皆さんにもぜひ農業の世界をのぞいてみてほしいです。
※この記事は2026年に公開されたものです。
BASFは国連の定める「国際女性農業従事者年(2026年)」の取り組みを支援しています。
