ユーザーズボイス 香川県 横関 幹夫さん
香川県 横関 幹夫さん
Q. お仕事の中で大切にしていること、心がけていることを教えてください。
A. 「食」を通して社会に貢献することが、農業の仕事だと考えています。信条としているのは、身の丈に合った行動をして、ちょっとだけ背伸びをすること。常にこの心がけでやってきて、いろんな人に応援され助けられて、さらに上を目指してきました。
Q. お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?
A. 農機具や農薬などの費用が高騰して、生産コストが上がっていることです。コストを抑え過ぎると、収量や品質の低下につながります。なるべく低コストで高品質の作物を作れないか模索しています。
また、私の地域は農業用水が少ないです。このため、地域特性に合った作目・品種を栽培していくことも課題です。
私は今70歳で、体力的にも落ちてきています。その中でこれまで通り仕事をしていくには、デジタルツールが必要だと実感しています。
Q. xarvio® FIELD MANAGERを導入された動機も、そこにあるのでしょうか?
A. 一番大きいのは、気候変動です。近年は寒暖差が激しくなっているので、今までのように勘やマニュアルに頼った栽培は難しくなっています。地元の気象データは過去のものなので、今に合致しないんです。
xarvio® FIELD MANAGERで例年より早いタイミングで収穫時期だと出て、「こんなに早くないだろう」と思いつつ圃場を見に行ったら、ちょうど収穫適期だったということがありました。
基本的に一人で農作業をしているので、毎日圃場を見回ることができません。xarvio® FIELD MANAGERなら、夜でもタブレットで圃場の栽培状態を確認することができます。また出張先でも生育ムラを分析できるので効率的です。
Q. 今後の展望を教えてください。
A. 今xarvio® FIELD MANAGERをはじめ、さまざまなデジタル技術が進んできていますが、それらをどう有効に活用するか、作物と対話しながら自分なりにどうアレンジするのかが大切だと思っています。結果を見て次の年はもうひとつ上を考える、ということを繰り返していきたいです。
農業は生命産業です。皆さんがおいしく食べて、満腹感を得て、健康を維持しているその食べ物は、誰が作ってどのような流通経路を経て来たのかを意識してもらえると嬉しいですね。国産国消で、日本の農業を絶やしたくないという思いがあります。