農業向けソリューション

ユーザーズボイス カスケード乳剤 茨城県 高橋さん

茨城県 高橋忠浩(たかはし ただひろ)さん

(取材時:2020年12月)

残効性が長く、「カスケードを使っておけば」という安心感

 茨城の小京都と呼ばれ、古くには「万葉集」にも渡良瀬川の渡し場として描写がある茨城県古河市。江戸時代から譜代大名の城下町として、五街道のひとつ日光街道の宿場町として栄えてきました。
現在の主要街道、国道4号バイパス沿いには茨城県最大級の道の駅「まくらがの里こが」が立ち、 地元産の新鮮野菜を求める多くの人々でにぎわいをみせています。
そんな古河市で24歳から就農し、キャベツとニンジン栽培を中心にした農業経営をしているのが高橋忠浩(たかはし・ただひろ)さんです。

      茨城県古河市
      ターボファーム 高橋忠浩様
      ホームページ   
      http://ta-bo-farm.com

 

会社員から実家の農家を手伝うことがきっかけで就農へ

高橋さんは神奈川県内の大学に進み、卒業後は大学時代のアルバイトつながりで、雑誌の編集アシスタントとして都内で働いていました。しかし農家の一人息子ということもあって実家が気になり、会社員時代も農作業を手伝っていたのだそう。1年近くそんな日々を送った後に、高橋さんは正式に就農することを決意しました。それから11年が経ち、現在35歳になった高橋さんは茨城の農業を支える中堅農家として、両親とともに農作業に汗を流しています。

 

小売店からの紹介で使いはじめたカスケード

 「農薬をはじめ、技術的なアドバイスをもらっている小売店の方から、残効性が長くて費用対効果が高い薬があるよ、ってすすめられたのが、カスケードを使い始めたきっかけです」。
そう話す高橋さんのキャベツ畑では現在、2ヘクタールの面積で春・秋の2回作付を行っています。定植後、殺虫剤を散布するのは春作で6~7回、秋作で5~6回。各作ともに、そのうち2回にカスケードを混用しているとのこと。
「初期の頃に、マクロライド系やスピノシン系などの速効性の薬剤と混ぜて使用しています。カスケードは長い残効性があるので、効果も納得できるし、価格的にもおすすめできると思います」と、カスケードの混用散布による効果・価格には満足しているという高橋さん。「それに、コナガ以外のチョウ目害虫など、幅広い害虫に効果があるのも使い勝手がいいんです。これを散布しておけば間違いないという安心感にもつながるので、ローテーション防除にはかかせない薬剤になっています。今ではもう、カスケードなしの防除なんて考えられません」

「農業はサービス業」ニンジンの6次産業化

2013年に道の駅「まくらがの里こが」がオープンしたことをきっかけに、両親が始めたキャベツ以外にも自分らしい野菜を作って直売したい、とニンジン栽培を始めた高橋さん。ニンジンを選んだ理由は、馬が好きだったことと、好きな野球チームのカラーのオレンジ色が好きだったからなのだとか。現在ではニンジンジュースやドレッシングなどの加工品を協力会社と連携しながら販路を拡大し、6次産業化に取り組んでいます。
「農業はサービス業です。直売所でお客さまの声を聞いて、お客さまのニーズをつかみ、どれだけお客さまを満足させられる商品をつくることができるかということではないでしょうか。新鮮な野菜をお客さまが満足できる価格で提供すること、そして付加価値をどのようにつけていくか。加工品の場合は品質だけでなくパッケージデザインも重要ですので、そこにも力が入りますね」。そう熱く語る高橋さんの加工品「ターボファームのにんじんプロジェクト」は「いばらきデザインセレクション2017」で「知事選定」を受賞しています。今後もますますの活躍が期待される高橋さんです。