Q. 農業を始めたきっかけは？

A. 父の後を継ぎました。前職はサラリーマンで、繁忙期に少し手伝いをする程度でした。ずっと「農業を継ぐんだぞ」と言われていて徐々に引き継ぎする予定でした。しかし、父が急に体調を崩してしまったため、ほぼ引き継ぎできずに就農することになりました。
だから一年目は本当に大変でした。機械も施肥もわからない素人だったので、イチから勉強しましたね。「絶対にやってはいけないこと」以外は自分が思うように作業をして、痛い目を見て自分に叩き込むようにお米の作り方を勉強してきました。

Q. 農業のどのようなところに魅力・やりがいを感じますか？

A. 自分で作り方を決められるので、毎年いろんなチャレンジができるのが魅力です。お客さんに自分のお米を選んでもらった時は嬉しいですね。ただ、希望販売単価が相場よりも高いので、プラスαの部分を作る必要があると感じています。お米に名前を付けたので、イベントなどで地域の方を巻き込みつつ、知名度をあげて希望価格で買ってもらえたらいいなと考えています。

Q. xarvio® FIELD MANAGERを使い始めたきっかけは何でしたか？

A. 有機農業を実践する生産者が集う「お米の勉強会」でヘアリーベッチ（緑肥）を知り、栽培に取り入れたことです。xarvio® FIELD MANAGERの地力マップを見ると、同じ圃場でも生育ムラがあることが客観的に見えるので、可変播種を行ないました。結果的に肥料コストを20%削減することができました。次は、地力マップを経年的に分析して、緑肥の効果を確認していきたいです。
また、基本的に毎年刈り遅れ気味だったので、いつぐらいまでに収穫すればいいのか、生育ステージの予測を活用しています。

Q. 今後の夢や展望を教えてください。

A. 農産物を買ってもらうことは、自分自身を買ってもらうことだと思っています。この考えを持ち続けて、農業を続けていきたいですね。現在4歳の息子がいるのですが、将来農業を引き継ぎたいと思ってもらえるような労働環境を整えていくことが目標です。