農業向けソリューション

ユーザーズボイス 愛媛県 菅 正樹さん

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愛媛県 菅 正樹さん

Q. 農業を始められたきっかけを教えてください。

A. 私はもともと消防局で救急救命士として働いていました。しかし、農業を営む義父が高齢となり、事業の継承者がいなかったため、4年前に一念発起して後を継ぎました。現在は、25ヘクタールの農地で米と麦を栽培しています。

Q. 農業のどのようなところに、魅力・やりがいを感じていらっしゃいますか?

A. 良くも悪くも自分の行動が結果として表れるところに魅力を感じています。失敗した場合でも、どのように改善すればよいかを考察することができます。例えば、稲作では中干しをやりすぎると、後植えの稲(晩生品種など)が日照りの影響を受けやすくなります。そのため、水を溜めないように抜きながら、浅水で管理してみた結果、昨年は高温障害を抑えることができました。このように自分なりに考えたことが結果として表れるので、農業は面白いなと感じています。

Q. 現在、お仕事上で課題になっていることは何でしょうか?

A. 私の世代ぐらいから後継者を育てていかないといけないと考えています。この業界では、圃場管理や作物の生育を自分で考えて独り立ちできるまでに10年かかります。その後、経営面を継承するのにさらに5年かかると考えると、トータルで15年ほどかかるんです。そのため、早い段階で事業を継承できるよう、マニュアルを作りたいと思っています。経験4割、システム6割にすると、継承しやすくなるのではないかと。そういう意図もあって積極的にデジタルを活用するようになりました。

Q. xarvio® FIELD MANAGERは、どのようなことにお役立ていただいていますか?

A. 今年からxarvio® FIELD MANAGERを導入し、生育ステージ予測や病害アラートなどの予察機能を活用しています。今年は試験的に自分の経験に基づく予測とザルビオの予察を比べてみました。現状ではザルビオの予察のほうが当たっています。長期的に使うことで、作業を標準化し、私たちのデータを「見える化」することで、事業継承にも役立てたいと考えています。

Q. 若い方が農業に関心を持つには、どのようなことが必要だと思いますか?

A. 農家が「農事業経営者」としてのステータスを確立し、ブランド化できれば、若い世代も「やりたいな」と感じるようになると思います。農業で扱う分野は機械、センシング、統計、生物学など多岐にわたります。そういった専門的な能力を持った人材が活躍できる場所になれば、農業に対するイメージが変わるのではないかと思います。将来的には、「農業をやっているんだ、いいね」と言われるような仕事にしていけたらと思います。